2016年4月18日月曜日

財務省の提案する介護保険の「要介護1、2外し」で訪れる地獄とは?

http://buzzap.jp/news/20160414-kaigohoken-1-2-eject/



介護の現場のことを知っている人ならすぐ分かることだが、一番手がかかるのは実は要介護1~2の軽度の人であるということ。
特養に入るような重度の介護度の人は車椅子や寝たきりのようになかなか自分で自由に動くことは出来ない。
その代わり軽度の介護度の人は自由に歩ける分、徘徊をしたりと目が離せない。

そして、介護保険は医療保険のように保険料を払った全員が等しく公平に保険を使える訳ではなく、介護度によって保険が使える上限額が決まっており、介護度が高い人のほうが上限額も高い。
更に要介護認定で自立と判定されれば全く保険を使うことは出来ない。
つまり完全な払い損。
だから、自宅に来る要介護認定の訪問調査の際にボケた振りをしたり体が動かない振りをしたりと嘘をついて介護度を上げようと画策する人も居る。

こんな状況で要介護1、2を完全自己負担なんかにしたらこの不公平感は更に広がる。
重度の介護度の人のために保険を使えない人達が保険料を支払う、しかも比較的滞納に関して緩い年金と違い介護保険料は給料からの天引き。

こんな歪んだ制度が長続きするわけがない。
介護保険はより健全で公正なものとなるべく、一度崩壊するべきなのかもしれない。
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