2015年6月12日金曜日

最近の習慣になっている本屋での新書探しでまた素晴らしい本に出会えました。

http://www.amazon.co.jp/dp/4334038549


この「目の見えない人は世界をどう見ているのか」は視覚障害の専門家ではなく美学・現代アートを専門とする大学の准教授の方が視覚障害者へのインタビューなどを交えて書かれている本です。
まずタイトルに惹かれて即購入したのですが、内容も「視覚障害者に良い意味で好奇の目を向けることが障害者福祉に一石を投じることになると信じている」「視覚障害を持つということはもともと4本の足がある椅子から1本が欠けるのではなく全く新しい3本足の椅子になること」といったことが書かれていて非常に画期的な視点だと感じました。
どうしても障害者というと健常者より劣っている者、助けないといけない者といったイメージがありますが、この本を読むと障害者は3本足の椅子として健常者にはある種「見えない世界」が見えているということを思い知らされました。


僕は普段介護の仕事をしていますが、この本に書かれている視点は高齢者にも当てはまると思います。
高齢者も昔出来たことが出来なくなる訳ですから4本椅子から1本が欠ける訳ですが、全く新しい3本足の椅子としてその人をまるごと受け入れるという姿勢が大切なのかなと思います。
その意味で、介護も含め福祉関係で働く人にオススメしたい本だと思いました。
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